花粉症と風邪の違いは?地方で原因植物が違う?室内に入れない方法
花粉症の最初の報告は19世紀のイギリスのイネ科の牧草の花粉が原因だったとか・・・。
日本では高度成長期の1964年、スギ花粉による花粉症患者が報告されたそうです。
それ以来、生活水準の向上とともに花粉症は爆発的に広まってきました。
今回は、花粉症と風邪との症状の違い、原因植物の種類、室内に入れない方法など紹介します。
花粉症と風邪の違いは?
花粉症の4大症状といえば、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみです。
その他にも全身症状として、頭が重い、頭痛がする、耳がかゆい、咳がでる、皮膚が炎症する、消化不良をおこす、食欲不振になるなど、風邪の症状と似ているところがあります。
花粉症と風邪の違いには、次のような特徴があるので覚えておくと役に立ちますよ。
- くしゃみ:7~8回、さらに十数回続けて出るのが特徴、1日じゅうとまらないこともある
- 鼻みず:水のように透明でサラサラとした鼻水が止めどなく流れ出る。花粉の飛散が終わるまで続く。
- 鼻ずまり:頑固な鼻詰まりで、風邪による鼻詰まりに比べて症状がひどくて長く続く。鼻が詰まって夜も眠れないほどにもなる。
- 目のかゆみ:花粉が目に入ると、痒みを感じて涙が出る。目をごしごしこすりたくなるほどで、これが両目に起こるのが特徴。
白目の部分に充血がみられ、まぶたが腫れることもある。
- くしゃみ:続いても3~4回
- 鼻みず:最初の内が鼻みずだが、次第に粘っこい鼻汁に変わる。
- 鼻ずまり:風邪の鼻詰まりは数日間続いて治る。
- 目のかゆみ:目に症状が出ることはほとんどない。
これをみると、くしゃみ、鼻みず、鼻ずまりは風邪にも現れますが、目の症状は花粉症と風邪を見分ける決定的なポイントになりますね。
花粉症の原因となる植物は?
花粉症は植物の花粉が原因でおこるアレルギー性の病気です。したがって花粉が飛ぶ季節にだけ症状が現れます。
日本の花粉症といえばスギ花粉症で、スギが代表的な植物として知られていますが、これ以外にも花粉症をおこす植物はたくさんあります。
スギ花粉の春だけでなく、夏・秋・冬にもあるので植物の種類や飛ぶ季節をよく理解しておくことが大切です。
それでは代表的な植物を紹介します。
春~スギ、ヒノキ、カモガヤ、ソメイヨシノ、ケヤキ
夏~ヒメスイバ・スイバ、クリ、ヒメガマ・ガマ、イネ、ブタクサ・オオブタクサ
秋~オヒシバ・メヒシバ、カナムグラ、シロザ、ヨモギ、セイタカアキノキリンソウ
冬~ハンノキ、ウメ、ツバキ、イチゴ、キク
なかなか聞き慣れない植物もありますが、ソメイヨシノやウメ、イチゴなども入っているのは少しショックですよね。
また、地方に特有の植物があります。
北海道地方~シラカンバ(白樺)
東北地方~リンゴ
中部地方~クルミ
関東地方~クヌギ・コナラ
北陸地方~クロマツ・アカマツ
近畿地方~オオバヤシャブシ
中国地方~ネズミサシ
四国地方~オリーブ
九州地方~カラムシ
沖縄地方~モクマオウ
地元には馴染みの植物だから、よくご存知ですよね。
花粉症の対策 室内に入れない方法
では、花粉を室内に入れないようにするには
- 風の強い日には窓を開けっ放しにしないこと。
- 換気は花粉の飛散量が少ない早朝か夜に行うこと。
- 空気清浄機を導入すると、室内のホコリ、塵に含まれているチリダニの死骸のかけらや糞も取り除ける。
チリダニアレルギーを合併している子供の部屋には必需品です。 - 布団や洗濯物は外に干さない。
- 室内の掃除はこまめに!
まとめ
花粉症は何故、急激に流行したのでしょうか?
スギ花粉の飛散量が増えたのはわかります。大気汚染や住環境の変化、チリダニの増加、地面の舗装化による花粉の再飛散など考えられますが、
・乾布摩擦、冷水摩擦、薄着の習慣
・積極的な運動
・十分な睡眠
・ストレスの上手な発散
・栄養のバランスを考える
等々、我々がしないといけないことがいっぱいあります。
アレルギー体質をつくりだす環境を改善することが、まず率先して行うべきことではないでしょうか。
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